2014年10月30日、愛媛県中小企業中央会の委託を受け、Esuhaiはリバーサイド・パレスで「ビジネスマッチング商談会inベトナム」を開催しました。
セミナーには、在ホーチミン市日本国総領事館中島敏総領事はじめホーチミン市人民委員会よりグエン・タット・カン副市長、愛媛県上甲俊史副知事、愛媛県中小企業団体中央会村田裕司副会長、ホーチミン市輸出加工区・工業団地管理委員会(HEPZA)代表がご臨席くださいました。
このセミナーは、設備機械部品加工市場の開拓、ハイテク農業における生産パートナー、技術移転先または日本から輸出する製品のベトナム国内での輸入・販売元などを求める愛媛県企業のニーズに基づき、愛媛企業とベトナム企業を結びつけることを目的として、愛媛県に代わってEsuhaiが運営を行いました。
セミナーは日本・ベトナム双方の企業の関心を集めました。
愛媛県中小企業団体中央会の村田裕司副会長は開会の挨拶の中で、グローバル化にともない愛媛企業とベトナム企業との協力・取引を望んでいる、日本のハイテク技術において中小企業の果たす役割は大きく、企業は高い専門性を有しているため、日本の、ことに愛媛県の中小企業をベトナム市場と結びつけることは両国企業がお互いに補完し合い、発展していくための「活性剤」になるだろうと述べました。
続いて愛媛県の上甲俊史副知事が、愛媛県の発展と実績を紹介しました。愛媛県が今後も安定して発展していくにはグローバルな事業展開が必要だったこと、ベトナムとの事業協力の潜在性はあると感じたが企業が個別に進出するだけでは両国の可能性を最大限に活用できないと感じたこと、そのため愛媛県は、Esuhai社にベトナム企業と愛媛企業のマッチングセミナーの開催・運営を委託し、現在ベトナムへの進出を一歩ずつ推し進めているところであると述べました。
中嶋敏- 在ホーチミン市日本国総領事は、挨拶の中で「ビジネスマッチング商談会inベトナム」セミナーはベトナムと日本の外交関係を深化させるのに一役買ったと、再度確認しました。総領事は、ベトナムの日本企業数は現在、日本企業の事業活動が最も盛んなシンガポールとほとんど変わりなく、 日本企業は非常に熱心にハイテク技術をベトナム企業へ移転していると述べました。このお話から、日本はベトナムを潜在性の高い大きなマーケットと捉えていることがわかります。
一方、ベトナム政府機関を代表してHEPZAのヴ・ヴァン・ホア総裁が挨拶をし、製造業の発展のために裾野産業への進出・投資をさらに誘致したいと述べました。ヴ・ヴァン・ホア総裁によればベトナム政府は日本企業がベトナムに進出しやすいような政策・方針をとっており、ホーチミン市はレ・ミン・スアン3工業団地(ビンチャン区)とヒエップ・フオック工業団地(ニャーベー区)に裾野産業関連の日本企業を誘致するためインフラを整備するとして304ヘクタールの用地を確保していると述べました。
セミナーでは引き続き、愛媛県とHEPZAの包括協定締結式も行われました。(下写真)。HEPZA代表はホーチミン市のインフラ開発の潜在性を紹介し、愛媛企業は愛媛県の製品や技術を紹介しました。
続いては、「活かせビジネスチャンスホーチミン市企業VS愛媛県企業」と題したパネルディスカッションで、ハイテク農業、農機、環境・ボイラ・廃棄処理のグループに分かれ、日本企業とベトナム企業の業務提携の現状、潜在性と望みという3つのテーマについて議論しました。また、ベトナム企業と日本企業の直接のコンタクトという問題について深く切り込みました。(写真)
パネルディスカッションにパネリストとして参加したEsuhaiのレ・ロンソン社長は、当社のベトナム企業と日本企業を結びつける触媒としての役割を最大限に果たしたいと述べました。ロンソン社長によると、ベトナムと日本の経済は互いに補完しあう必要がますます高まっており、この補完をうまく効果的に行うためには、ベトナム語と日本語および企業文化に精通した人材が不可欠です。そのため、企業を結びつける一方でEsuhaiは、いつも両国企業のニーズを満たす人材の育成に力を注いでいます。
パネルディスカッションの後は、愛媛県から来た日本企業15社の簡単な企業紹介がありました。
愛媛企業が事業内容を紹介しました
セミナーを通してベトナム企業も、愛媛県からの委託代理販売、協力のチャンスなどの情報を得ることができました。
企業を代表してセミナーに参加した社員の女性は、2回目となる今回のセミナーは第1回に比べると日本企業のニーズが具体的に示されていてよかったと話してくれました。彼女は4社にコンタクトをとり、そのうち3社が工場見学を希望しました。同社については、第1回目のセミナー(2014年1月14・15日)で同社とマッチングし、現在取引を進めている日本企業も1社あります。
ホーチミン市酪農クラブ主任と同クラブ会員の男性2名は、このセミナーはベトナムの農業にとって新しい方向性を目指す機会を与えてくれたと話してくれました。農業関連の事業を行うベトナム企業が頻繁に同業の日本企業とコンタクトを取れるように今後もEsuhaiにはこのようなマッチングセミナーを数多く運営してほしいと話してくれました。
セミナー運営の傍ら、Esuhaiは先にマッチングしていたベトナム企業と日本企業との個別商談会のサポートもしました。
日本企業はEsuhaiのアテンドにより2014年10月31日と翌11月1日、ベトナム企業を訪問しました。(写真)
投資・事業拡大において日本企業とベトナム企業がお互いの接点を見出すことができ、Esuhaiはこの重要なイベントの運営を成功させることができたことを誇りに思います。ベトナム企業側は日本から大投資家に出会うことができ、日本企業側もベトナムのように潜在性が高く開拓されきっていない市場を知ることができました。
Esuhaiは、セミナーに関わる全ての活動を準備段階から全面的にサポートし運営しました。舞台の背景デザイン、ディスプレイ・広告、パンフレットなどは全てEsuhaiが担当しました。
ベトナム国営放送局HTVをはじめ、労働者新聞、トイチェ新聞、Vietnam Newsなどベトナムを代表するメディアもこのセミナーを取材しました。
入念に準備するEsuhai社長と社員
愛媛県代表団は2014年10月29日にEsuhaiに到着しました。
中嶋敏総領事とEsuhai社長
Esuhai社員は日本国総領事の胸に花をつける名誉を授かりました
Esuhai社長補佐(写真左から2人目)は日本・ベトナム高官の言葉を橋渡しする名誉を授かりました
「ビジネスマッチング商談会inベトナム」の成功に続き、日本・ベトナム両国を代表する大手新聞社の委託を受けたEsuhaiは2014年11月15日に「日本の技術とベトナム農産物」と題したセミナーを運営し、日本企業とベトナム企業をつなぐという使命を果たします。このセミナーでは日本とベトナムの農業分野での協力関係を新たなステージに発展させることができるでしょう。